プライベート・エクイティ トップインタビュー Lキャタルトン・ジャパン合同会社 パートナー 日本代表 清水 俊孝 氏/ヴァイスプレシデント 小西 恭平 氏/アナリスト 柴田 みやび 氏/プリンシパル、ポートフォリオマネジメント 櫻木 健司 氏/プリンシパル 生田目 尚 氏/プリンシパル 本町 知貴 氏 (2026.3)

Lキャタルトン・ジャパン合同会社

「なぜ消費者はそのブランドを選ぶのか。」
Lキャタルトンは、コンシューマー領域に特化したグローバルなプライベートエクイティファンドだ。1989年に米国で創業し、一貫してコンシューマー領域に特化し続けており、世界各地で数多くのブランドの成長を支援してきた。日本でも近年体制整備を進め、投資実績を積み重ねてきた。2024年7月には約450億円規模の日本企業特化ファンドを立ち上げ、今後さらに国内企業への投資を強化していく。Lキャタルトンの独自性と、そこで働くことの醍醐味や将来像について、日本代表の清水俊孝氏と、同社で活躍する5名のプロフェッショナルに話を聞いた。

清水 俊孝 氏 パートナー 日本代表

変化の激しい市場環境のなかで、Lキャタルトンがいかにして投資先企業の成長を支え、価値創造を実現していくのか。代表を務める清水氏に、プライベートエクイティファンドとしての立ち位置や強みをはじめ、これまでの歩みと投資にかける思い、組織づくりへの考え、そして次世代につなぐビジョンを聞いた。

私たちは「コンシューマースペシャリスト」

Lキャタルトンの概要と社歴について教えてください。

【清水】Lキャタルトンは、1989年に米国で創業し、一貫してコンシューマー領域に特化してきた、世界的に展開するコンシューマー特化型プライベートエクイティファンドです。領域特化型ファンドとしての深い知見と独自の経営手法、そしてグローバルなネットワークを有効活用しながら、投資先企業の成長を支援しています。

元々は1989年に設立されたCatterton Partnersと、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンとフィナンシエール・アガシュ(LVMH会長兼CEOベルナール・アルノーのファミリーオフィス)のもとで2001年に設立されたL Capitalが、2016年に統合を果たしたことで誕生しました。

日本での取り組みは2010年代後半から本格化し、東京での体制整備を進めながらソーシング・投資活動を展開してきました。2024年には日本企業特化ファンドを立ち上げ、日本のコンシューマー領域の企業への支援をさらに強化しています。

清水様のご経歴と、日本で事業を始められた経緯について教えてください。

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【清水】私は小学生の時から大学、そして就職までをオーストラリアで過ごしました。大学を卒業した後は現地で会計士として働き、2004年に日本に渡ってからは事業会社のファイナンス部門で働き始めました。プライベートエクイティ業界に軸足を移したのは2007年です。その時から日本の中堅・中小企業に対するバイアウト戦略を中心とした投資業務に携わってきました。

特にBtoCビジネスを展開する企業に携わっていた背景もあって、コンシューマー領域のスペシャリストであるLキャタルトンの投資戦略を長年興味深く見ていました。

当時の日本でもコンシューマー領域への取り組み例はありましたが、その中でも、Lキャタルトンはコンシューマー領域への強いフォーカスを明確に打ち出していたと感じました。一方、日本にはBtoCの消費財・サービス分野に非常に優れた企業が多く、近い将来、創業オーナーや経営陣の方が企業経営のサポートを、領域特化した知見やビジネスへの理解を有するプライベートエクイティファンドに求めるケースも増えるだろうという予測もありました。

そこで、日本市場における事業機会を本社に提案し、初期段階から日本でのネットワーク構築や市場開拓に取り組みました。その後、東京での体制整備を進め、ソーシング・投資活動を本格化させました。その結果、2019年1月に、日本での第1号案件としてアイウェアブランドのOWNDAYSへの投資を実行いたしました。

グローバルなネットワーク、領域特化、LVMHとの提携関係がもたらす強み

Lキャタルトン・ジャパンの特徴、他のファンドとの違いは何ですか。

【清水】大きく3つの特徴があると考えています。
1つ目が、グローバルファームでありながら中堅・中小企業に特化して投資をしている点です。海外で事業展開したい、海外のベストプラクティスを知りたい、海外の同領域をウォッチしたい、あるいは海外の事業会社と組みたいなど、何かしら海外に目が向いている日本企業にとって「中堅・中小企業に投資できるグローバルPEファーム」という特徴は大きな差別化要素になると考えています。日本チームにも海外で長期間暮らした経験を持つメンバーが多く、彼らはアメリカやヨーロッパ、アジアのメンバーたちと国を横断して日常的に意見やコンシューマー領域の情報を交換しています。ファームとしても世界中から集まるオフサイトを定期的に実施しており、各メンバーが同じ職位のメンバーとグローバルにつながって人と人とのコネクションを構築できる環境を作っています。このようなメンバーと環境が揃っていることが強みになっていると思います。

2つ目は、領域特化していることによって事業に対する深い理解を持ったうえで投資できる点です。私たちはまず「なぜ消費者がそのブランド・プロダクト・サービスを選ぶのか」という視点から投資機会を見ています。そして、コンシューマー領域だけに長年特化してきたので、幅広い業態・業種に投資実績があります。どんな企業に対しても過去実績をもとに、成功事例はもちろん、うまくいかなかった事例やそこから得た学び、グローバルの最新トレンドやベストプラクティスも含めて総合して支援することができます。

3つ目は、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンとの戦略的な提携関係です。私たちはラグジュアリーブランドに限らず投資するファンドですが、特にブランディングにおいて、LVMHは世界的に高い評価を受けている企業の一つです。また、LVMHが持つ人的ネットワークやビジネスパートナーへのアクセスなど、ラグジュアリービジネス以外の会社においても有益となるリソースを持ち合わせています。

Lキャタルトン・ジャパンの投資方針や支援メニュー、展望について教えてください。

【清水】領域特化型ならではのアプローチとして、グローバルに市場分析や消費者リサーチを深く行い、トレンドをしっかりと理解した上で投資テーマを決めています。

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投資先企業に対するバリューアップに決まったメニューはなく、投資のフェーズによっては、投資先企業の経営陣と密に連携しながら、現地に足を運び、支援を行うこともあります。しかし、やはり中長期的には、投資先企業における管理職層レベルから経営層レベルの人材を採用して、会社の経営基盤自体を強くすることを目指します。いずれにせよ、投資先企業の状況によって、またフェーズによって、必要に応じて経営面・戦略面から守りだけではなく、攻めも含めた幅広い支援を行います。

例えば人材に関するサポートにおいて、私たちはコンシューマー領域に通常必要な各機能領域(ブランディング、デザイン、マーケティング、Eコマース、店舗開発、物流など)において優れた経験を持つ方々と日々コミュニケーションを取り、幅広く深い人材ネットワークを構築してきました。その結果、投資先企業へのサポートの一環として、既に関係ができているプロフェッショナルを迅速に招き入れることができることが私たちの特徴の一つだと考えています。

少数精鋭の環境で、世界とつながりながら挑戦を

最後に、採用候補者へのメッセージをお願いします。

【清水】2024年7月に日本企業特化ファンドを立ち上げて以来、2026年1月末までに5件の投資を実行してきました。それに伴いチームも拡大してきましたが、投資検討や投資先企業へのバリューアップにさらに力を入れたいと考えており、日本チームの採用を強化していきたいと考えています。

私たちは小さなチームです。若手の段階から、外部との会議において、自分の考えをしっかり練り上げ、発言して相手に伝え、物事をリードしていく場面が多々あります。早くからこのような役割を担うということは、外部から認識され評価される時期が早まるということでもあります。プロフェッショナルとしてのキャリア構築という観点でも魅力的な環境ではないかと考えています。

そして、グローバルな環境で働きながら、日々の実務では身近な業界の企業に携わることができます。グローバルの良さと日本の良さを両方経験できることも魅力です。

ひとりの消費者として興味を引かれる商材やサービスに関わることが好きで、これを仕事として楽しむことができる方は、ぜひご応募ください。

プロフィール

写真:清水 俊孝 氏

清水 俊孝 氏

Lキャタルトン・ジャパン合同会社 パートナー 日本代表

Lキャタルトンでは2017年に日本拠点を立ち上げ2018年に投資活動を開始。日本代表兼パートナーとして国内におけるファンド組成から投資全般を統括。Lキャタルトン入社以前は、ライジング・ジャパン・エクイティ、CLSAキャピタルパートナーズ(サンライズ・キャピタル)にてコンシューマー業界を中心に投資・バリューアップ・Exitまでの一連の業務を担当。それ以前は、Deloitte、BAT Japanにて会計士業務に従事。

写真:小西 恭平 氏

小西 恭平 氏

Lキャタルトン・ジャパン合同会社 ヴァイスプレシデント

Lキャタルトン入社以前はクレディ・スイス証券の投資銀行部門にてアナリストとして勤務。東京オフィスに入社後シンガポールオフィスに移り、コンシューマーを含む様々なセクターのM&A、資金調達アドバイザリーに従事した。

写真:柴田 みやび 氏

柴田 みやび 氏

Lキャタルトン・ジャパン合同会社 アナリスト

Lキャタルトン入社以前はGCA(現フーリハンローキー)にてアナリストとしてキャリアをスタートした。フーリハンローキーでは、国内外のM&Aアドバイザリー業務に従事。

写真:櫻木 健司 氏

櫻木 健司 氏

Lキャタルトン・ジャパン合同会社 プリンシパル、ポートフォリオマネジメント

Lキャタルトン以前は三井物産企業投資にてヴァイスプレジデントとして、ポートフォリオ企業のバリューアップを主としながらソーシング・エグゼキューションにも従事。それ以前は、A.T. カーニーにて経営コンサルティング業務に従事。大学卒業後は、シグマクシスの戦略コンサルティング部門でキャリアをスタートしている。

写真:生田目 尚 氏

生田目 尚 氏

Lキャタルトン・ジャパン合同会社 プリンシパル

Lキャタルトン入社以前は、J-STARにて、コンシューマーや人材サービス業界を中心に投資業務ならびにバリューアップ業務に従事。それ以前は、CVCキャピタルパートナーズの東京オフィスにて投資業務に従事。大学卒業後は、野村證券の投資銀行部門にて主に商社・投資ファンドに対して、M&AアドバイザリーやIPO支援を実施

写真:本町 知貴 氏

本町 知貴 氏

Lキャタルトン・ジャパン合同会社 プリンシパル

Lキャタルトン入社以前は、ロングリーチグループのディレクターとして、コンシューマー、IT分野を中心としたバイアウト案件に従事。ロングリーチグループ以前は、GCA(現フーリハンローキー)で、国内外のM&Aアドバイザリーに従事。大学卒業後は、伊藤忠商事に所属し、アジア・パシフィック地域においてインフラプロジェクト投資を担当

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