プライベート・エクイティ トップインタビュー MCPパートナーズ株式会社 バイアウト代表 マネージング・ディレクター 佐藤 正秀 氏/ディレクター 永藤 貴弘 氏/バイスプレジデント 阿部 徹 氏 (2021.7)

阿部 徹 氏 ヴァイスプレジデント
阿部氏は、キャリアの早い時期に、勤務するメガバンクのLP出資先としてPEファンドを見ていたという、めずらしい経歴を持つ。銀行系ファンドにも出向し、PE業務を経験した後、2019年10月に(旧社名)みずほキャピタルパートナーズにアソシエイトとして入社、2021年4月ヴァイスプレジデントに昇格。

銀行マンとして投資先のPEを見て、ファンドの仕事に関心抱く
投資先企業への長期コミットが自分の志向に合致

MCP入社以前のキャリアとMCPパートナーズを転職先に選んだ理由を教えてください。

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【阿部】私は新卒でメガバンクに入行し、支店・法人営業部勤務の後、主にPEファンドにLP(リミテッド・パートナー)出資を行う部署で経験を積んでまいりました。銀行系ファンド立上げや次号ファンドへのアンカー出資、オルタナティブ投資運用会社への追加出資などにも関わり、外からPEファンドを見ていく中で、ファンドの中で投資業務に携わることへの関心が高まりました。途中、立上げに関与した銀行系ファンドへの出向の機会もあり、実際に投資実行とPMIを経験しました。自分がやったことの結果が目に見え、学びも多く、とても充実した思いもあり、長期的なキャリアとして銀行から離れPEファンドへ転職することを決めました。

数あるPEファンドの中でMCPに入社した理由は、当時のLP出資関係者から評価や、投資先企業へ長期にコミットする姿勢や実績が自分の志向に適っていたからです。たまたまバイアウト代表(佐藤氏)と共通の知人がおり、親しみを感じた、というご縁もありました。入社後の印象は入社前と変わらず、これまでとても楽しく仕事をさせていただいています。

自ら希望して投資先のPMIに集中
経営への理解深まることを楽しむ

現在のご自身の仕事の内容とそのおもしろさ・難しさについて、説明してください。

【阿部】MCPパートナーズは、誰が、どの役職が、何をやる、という縛りが無い会社です。私は入社後すぐにソーシングなどの業務をし、半年後には自ら希望して投資先企業のPMIにどっぷりと関与するようになりました。その投資先はメーカー機能と商社機能の双方を持つ会社で、機械式駐車場では大きなシェアを持っている会社ですが、この1年くらいは集中して、その投資先のPMIを実行しています。投資先の取締役として、成長戦略・中期経営計画策定、リファイナンス、経営人財採用と組織作りなど、企業の成長を実現するためのほとんどすべての取り組みに関わっております。

当初は役職員の皆様方から信頼を得ることを第一に取り組んでいました。少しレトロな言い方になりますが、信頼関係は自分の仕事ぶりを見て頂いて一つずつ築いていくしかない、と思っています。この仕事は私に任せてくださいとポジションを取り、必ず結果を出す。その繰り返しです。また、多くの方々に接し、組織のクセ、お金の流れ、キーパーソンは誰か、といったことを自分の目で確認して回りました。私からの提案をしっかり聞いていただき、「阿部さんがそう言うのであればそれでいきましょう」と言ってもらえる関係に初めてなった時は嬉しかったですね。簡単ではありませんが、とても面白く思っています。

投資先企業の中で経営や業務を改革していく仕事にとてもやりがいを感じておられるようですね。

【阿部】前職のファンドでPMIを経験した時には、強力なリーダーシップをお持ちの社長と、現場管理職や社員との情報や意識のギャップを埋める役割を自分が果たすことが、企業価値向上につながると実感していました。今回のPMIでは、大手事業会社グループ出身の温和なマネジメント層が多くいらっしゃる一方で、現場が比較的強いという、前職とはまったく違う構図で、当初は過去の経験は全く使えないかなとも思いましたが、実際には、経験が生きることも相応にありました。よく言われる"経営の要諦"といったことが少しずつですが、実感としてわかってくる、それがとても楽しいです。

若いうちからオーナーシップ持って仕事ができるフラットな組織
中堅・中小企業の成長に親身に取り組むのが好きな人に向いているファンド

実際に中で働いてみて、MCPパートナーズはどんな会社だと感じていますか。また、どんな人材が向いているでしょうか。

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【阿部】この会社は非常にフラットな社風があると思っています。それぞれのキャラクターをうまく生かして仕事をし、不具合があれば、その都度直していく。そんな感じです。報酬・待遇のことは、私自身あまり気にしていませんが、他のファンドのアソシエイトではまず任せてもらえない仕事も、この会社では任せてもらえる。若いうちからオーナーシップを取って、日々遭遇する困難も楽しんで仕事をできることが何よりの報酬だと感じています。

実は、社名変更のときも自分なりの提案をさせてもらいました。当初はコンサルタントが出した社名候補を検討していたのですが、あまりピンと来ず、これはちょっと違うなと。そこでこの会社として"継続していく価値を表す"MCPを新社名に掲げることを提案させて頂き、結果的に名付け親に。そんなこともできるファンドです。

中堅・中小企業を投資対象にしてこともあり、PEファンドのことを、華々しいイメージのみでとらえている人には向かないかもしれませんが、企業の成長に親身にそして時にダイナミックに取り組むPEファンドで働きたい人にはとても向いていると思います。

最後に、MCPパートナーズを検討している候補者にメッセージを。

【阿部】MCPを志望する人に一番大事にしてほしいのは、『人間力』だと思っています。ハードスキルも勿論有ったほうが良いのですが、チーム内でも、投資先との間でも、交渉の場でも、代替不能な人間力を発揮できる人に仕事が集まっているように思います。一律に定義することは難しいですが、オーナーシップ、誠実さ、責任感、チャームなどでしょうか。株主としてのガバナンスに頼らず人間力を発揮し、人や組織を巻き込みながら前進させ、長期的かつ持続的な企業の成長支援に挑戦したい方にとっては、とてもやりがいのある場があると思っています。共感できる方には是非MCPの門をたたいて頂きたいと思っています。

プロフィール

写真:阿部 徹 氏

阿部 徹 氏
バイスプレジデント

早稲田大学先進理工学部卒業/東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。
三井住友銀行に入行。支店および法人営業を経て、PE投資に関する企画業務に携わった後、三井物産、三井住友銀行および日本政策投資銀行の合弁ファンドであるMSD企業投資に出向し、バイアウト投資業務に従事。在籍中にユナイテッド計画の投資を担当。帰任後は、プロダクツ部門の中計策定等の企画業務に携わった。 2019年10月、MCPパートナーズ(旧:みずほキャピタルパートナーズ)に参画。現在は日精ホールディングスへの投資案件に携わっている。

写真:佐藤 正秀 氏

佐藤 正秀 氏
バイアウト代表 マネージング・ディレクター

マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院卒業。
みずほ銀行(旧第一勧業銀行)入行。約10年間グループ国内外拠点や米国CIT Group, Inc.等にて財務アドバイザリー、コーポレートファイナンス、アセットファイナンス等を経験したのち、2005年MCPパートナーズ(旧みずほキャピタルパートナーズ)に参画、現在同社バイアウト代表を務める。

写真:永藤 貴弘 氏

永藤 貴弘 氏
ディレクター

上智大学経済学部卒業 。
監査法人トーマツに入社。法定監査業務の他、IPO支援や各種財務アドバイザリー業務に従事。その後プライスウォーターハウスクーパースに入社し、ハンズオンでのコスト削減・業務改善・事業再生等のアドバイザリー業務に従事。 2015年10月、MCPパートナーズ(旧:みずほキャピタルパートナーズ)に参画。製造業・建設業等の投資業務に携わる。

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