プライベート・エクイティ トップインタビュー エンデバー・ユナイテッド株式会社 代表取締役 三村 智彦 氏 / シニアマネージングディレクター 青海 孝行 氏 / アソシエイト 近藤 和樹 氏 (2019.7)

青海 孝行 氏 シニアマネージングディレクター
新卒で戦略コンサルタントを志し、マネージャーまで昇進していた青海氏だが、それでもPEファンドでのチャレンジを選び、エンデバー・ユナイテッドへの入社を決意。
はたしてその理由とは何だったのだろうか?
また、現在コミットしているエンデバー・ユナイテッドの採用活動について、強くこだわっていきたいポイントがあるのだという。これについても聞かせてもらった。
戦略コンサルタントとして実績を上げていた青海さんが、エンデバー・ユナイテッドへ入社した理由とは何だったのでしょう?

【青海】もともと私は投資銀行やコンサルティングファームのようなプロフェッショナルファームを通じて、企業の経営に携わっていくことに関心を持ち、新卒でアクセンチュアに入社しました。

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非常に充実した6年半を経験し、多くのことを学ぶことが出来たと思っているのですが、2000年代の半ばにダイエーなどの大企業が経営再建を強いられる状況になった頃から、「どういう人たちがどのように経営再建を担っているのだろう」という素朴な興味を持つようになりました。

戦略コンサルタントとして、クライアント企業の経営に深く入り込んでいく経験を重ねていましたが、「株主になって、すべての企業活動の最初から最後までにコミットする」というPEファンドの姿勢を知り、魅力を感じるようになっていきました。
とりわけ、エンデバー・ユナイテッドは投資先企業にハンズオンで関わっていくことに力を入れていることがわかり、自分が行くべき場がここなのだと感じて入社を決めました。

入社後に実感したエンデバー・ユナイテッドの特徴とは何だったんでしょう?

【青海】入社当日から複数の案件が待ち構えていました(笑)が、私としては期待通りでした。
コンサルタントとして得た知見やノウハウだけでは不足する部分も多くあることはわかっていましたが、だからこそ数多くの案件で経験を積みながら勉強していきたかったのです。

そして、これこそが現在においてもエンデバー・ユナイテッドに入社いただくと得られるアドバンテージでもあります。
基本的にスモールキャップ、ミッドキャップをメインとしているものの、業種や、事業承継か事業再生かといった案件のタイプでは選ばない。そういう部分に重きを置くのではなく、それぞれの案件にしっかりと向き合い、いかにすれば投資先企業にバリューを出せるか、という純粋な動機から検討をスタートして取り組んでいます。だからこそ、常に案件が多数あり、結果として実績を積み重ねられているのだと思います。

もちろん、難易度の高い案件が多くなりますけれども、幅広く、深く、たくさんの案件に携わることができるという点で自身の成長を加速してくれるものと考えています。

シニアマネージングディレクターとしてプロジェクトマネージャーを統括しつつ、採用の責任者でもある青海さんですが、メンバーの現状と今後について教えてください

【青海】現在約20名の投資プロフェッショナルが活動していますが、案件数の多さもあり、継続的に新しいメンバーの参画を求めています。

現メンバーのバックボーンはFASや証券会社、コンサルティングファーム、事業会社など多様ですが、弊社代表の三村も話していた通り、それぞれが自分の強みを活かしながら、一気通貫でコミットする当社のやり方で力を発揮できるよう成長していくことを志しています。

「ソーシングからエグジットまで、すべてに責任をもって携わる」というアサインメント方針は、着実に成長を手にしていけるものだと言えますが、当然のことながらタフなチャレンジになります。
相応の覚悟を持った方であることが必須ですね。

私自身、コンサルタント出身ですので、転職直後は財務・税務分野などで苦労もしました。
しかし、覚悟をもって経験すれば確実に成長できることを体感したのも事実。前職での経験値も大切ですが、やはりどういう想いをもってPEファンドにチャレンジしているかが何より重要だと思っています。

採用で最も重視する要素は何なのでしょう?

【青海】今申し上げたように、エンデバー・ユナイテッドの採用では、スキルが備わっているに越したことはないですが、それよりもキャラクターに重きを置いています。

誠実、前向き、一生懸命。PEファンドの仕事は案件を紹介してくれるFAや投資先企業にはじまり、銀行、様々なアドバイザーなどたくさんの方々の協力を得られて成り立つものですから、そういう人格的な部分こそが重要だと考えていますし、現在いるメンバーも皆、こうしたキャラクターの持ち主です。

1人で投資先企業のもとへ行き、腰を据えてしっかりと話し合うという機会も多い立場ですから、いかに誠実かつ実直にコミュニケーションを持てるかが問われます。

持論を押しつけるようなスタイルでは、決して付加価値を共に築くことはできません。
PEファンドの仕事、特に当社のように一気通貫で担う人間の仕事は総合格闘家のようなものです。
あらゆる局面においても戦い続けるには、スキルや体力だけでは不足。キャラクターの部分が大きくものをいいます。
もちろん、メンバーはそれぞれ自分の得意技というものを磨くべきですし、現メンバーはそうしていますが、とにかく努力し続ける資質が不可欠です。

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多様なバックボーンの持ち主がいることをお話しましたが、中には商社・銀行・事業会社などプロフェッショナルファーム以外の出身者もいます。

FASやコンサルタント出身者と違い、最初は明確な得意技がなかなか見つかりにくいはずですが、人一倍の努力と切磋琢磨の中で成長をして、活躍してくれています。
ですから、採用面談でも、私が重視しているのは「どこまでファンドで働くことの意味を考え抜き、どこまでエンデバー・ユナイテッドへの志望動機を突き詰めて考えてくれているか」なんです。

エンデバー・ユナイテッドで活躍する人材には、多くの共通点があるということですね?

【青海】そうですね。
キャリア上のバックボーンは多様ですし、皆それぞれに個性を持ってもいますが、共通しているのは人として、ビジネスパーソンとして、基礎となる部分を高めてきた方たち。例えばですが、報告・連絡・相談、Dueを守るというような、ビジネス上の基礎中の基礎のようなものがハイレベルでできている人間は、結果としてスキル面が身に着くのも早く、現在当社の第一線で活躍しています。

我々が担うのは責任が非常に大きな仕事です。多くの方々の人生が掛かっている問題と向き合うわけですから、当然ながらプレッシャーも大きい。けれども、「どうせ働くならプレッシャーは大きい方がよい」という気概と覚悟を持って、「見落としていることはないだろうか?」と最後の最後まで考え続け、やれることをすべてやりきる。そこに喜び、やりがいを見つけられる方たちに我々のことを知ってもらい、共に汗をかいていければと願っています。

プロフィール

写真:青海 孝行 氏

青海 孝行 氏
シニアマネージングディレクター
神戸大学法学部卒業。

新卒で入社したアクセンチュア(当時はアンダーセンコンサルティング)で、主に飲料、製薬、通信、消費財の企業と向き合い、M&A戦略の立案やビジネスDD、PMI、新規事業構築等々のプロジェクトで実績を上げ、戦略グループのマネージャーとしてプロジェクトマネージメントを担った。 そして2006年、企業活動のあらゆる局面にコミットする立場を求め、エンデバー・ユナイテッドに入社。 多様な業種の多数の案件をリードする一方で、人材採用の責任者も担い、同社の組織強化に携わっている。

写真:近藤 和樹 氏

近藤 和樹 氏
アソシエイト
慶應義塾大学法学部卒業。

新卒で野村證券に入社。東日本大震災の影響が色濃く残る市場環境下で中堅企業オーナーを主対象としたリテール営業に従事。2年半在籍した後、よりダイレクトに企業へ貢献できる業務で知見を高めたくボストン コンサルティング グループに転職。約4年間にわたり、産業財、メディア、通信等の企業の事業計画策定、新規事業戦略立案、プロセス改革等に携わった。そして2018年、エンデバー・ユナイテッドに入社。すでに日本ピザハット、NES、ロゴスホームの案件を担当している。

写真:三村 智彦 氏

三村 智彦 氏
代表取締役
東京大学工学部卒業。

新卒で三菱UFJ銀行(当時は三菱銀行)に入行。支店勤務を経てコーポレートバンキング等に携わった後、通産省(現 経産省)に出向。産業界の空洞化調査など政策決定に関わる調査業務を経験した後、現場に復帰して主に証券・ファンド関連の投資銀行業務を担当。その中でPEファンドの必然性を強く感じ、2002年、フェニックス・キャピタル設立に参画。2016年にはエンデバー・ユナイテッドへブランドチェンジを行い、現在代表取締役として同社を率いている。

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