プライベート・エクイティ トップインタビュー アドバンテッジパートナーズ 代表パートナー 笹沼 泰助 氏 / 代表パートナー リチャード フォルソム 氏 / パートナー 馬場 勝也 氏 / アソシエイト 村上 諒陛 氏 (2017.10)

馬場 勝也 氏 パートナー

国内最高レベルの実績を持つアドバンテッジパートナーズは創業25周年の節目を迎えてなお、新たな取り組みも含め、積極的なチャレンジによってPEのビジネス界におけるプレゼンスを上げていこうとしている。
そこで同社の採用を担うパートナーの馬場氏に話を聞いた。
アドバンテッジパートナーズとともに成長を実現できる人材とはどんな人物像なのか。

馬場さんは2002年の入社と聞きました。どのような経緯で入社を決めたのでしょう? そして、当時のアドバンテッジパートナーズはどのような状況だったのでしょう?

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【馬場】もともと「知的にチャレンジングな仕事」というものに携わりたかった私は、「一般企業にいたら容易には触れられないような情報や知見と向き合い、そこから問題解決の答えを出してく」というコンサルタントに魅力を感じ、ベインへの入社を決めました。その後、仲間たちと会社を設立し、ベンチャー企業のインキュベーションなどに携わったのですが、あらためて自分のキャリアを考えようと思った時、ベイン時代の大先輩が設立したアドバンテッジパートナーズに惹かれ、入社を決めたんです。

設立者のフォルソムには、ベインにいた頃から学ばせてもらった縁があり、それもあって創業間もない頃からアドバンテッジパートナーズのオフィスを訪れたりしていたんです。当時は、本当に小さなオフィスで数名が働くような環境でしたが、コンサルティングとは違う魅力をその頃から感じていました。

PEが持っている「コンサルタントとの違い、投資銀行で働くこととの違い」はどこにあるんでしょう?

【馬場】端的にいえば、そこで働く人間の「やりたいこと」の違いだと思います。コンサルタントは、問題解決のための戦略を徹底的に考え抜き、それを伝えることで世の中を変えたいと思っている人に向いています。投資銀行で働こうというのであれば、徹底的に数字、ファイナンスの専門性を突き詰め、数字で結論と結果を出したい人に向いている。

では、私がなぜアドバンテッジパートナーズに入りたくなったかといえば、他の2つに比べ、圧倒的に長い期間に渡り投資先企業と向き合い、最低でも3年とか5年、腰を据えて経営と人とビジネスにコミットしていけるからです。本当の意味で成功に対しコミットしていく仕事。それを追い求めたい人間はPEが最適なのだと考えています。

現在活躍されているメンバーのバックボーンはどうなんでしょうか?

【馬場】設立者は2人ともコンサルティングファーム出身ですが、現場のメンバーのバックボーンは多様です。コンサルタント出身者、投資銀行など金融系の出身者、会計系のフィールドから来た者もいます。アドバンテッジパートナーズの場合、投資前の段階から投資後のバリューアップまで、原則として担当者が一気通貫で見ていきますから、局面ごとに求められる知識やスキルは違ってきますし、企業によって抱えている課題も様々に違いますので、どんなキャリアの持ち主であろうと覚えることはたくさんあります。

しかも、先ほども言いましたが長期にわたってコミットしていきますので、未経験の問題と向き合う場面は絶えません。私自身15年やり続けていますが、毎回、試行錯誤を繰り返しているんです。けれども見方を変えれば、常に成長のチャンスが待ち受けている。それがPEの魅力なのだと思います。

これから参画しようという人には、何が必要なのでしょう?

【馬場】とにかく幅の広い知識、スキル、能力が求められるので、最初からすべてをカバーしている必要はありません。ただ、若い層だとしても何か1つは強みを持っていてほしいと思います。特に数字をハンドリングする力、もしくは多様な人たちを巻き込み、動かしていけるようなコミュニケーションスキルを持っているかたであれば、その後の成長もスムーズになるはずです。

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あと1つ付け加えるとすれば、メンタル面に安定性のあるかたが、当社には向いていると考えています。PEが向き合う対象は、必ずしも万全な状況の企業とは限りません。長くお付き合いをする中で、幾度も浮き沈みがやってくるケースも多いので、変に一喜一憂するよりも、ある程度淡々と現実と向き合っていける人が力を発揮します。鈍感力とでも言えばいいのでしょうか、そういうスタビリティを持っている人もまた成長を着実に実現できると思います。

今、実際にアドバンテッジパートナーズへの参画を希望しているかたがたというのは、どのような人なのでしょうか?

【馬場】私が入社した15年前にも、アドバンテッジパートナーズはすでに多くの案件を動かしていましたが、当時はまだPEファンドというものへの理解が社会的にも正しく伝わっていない時期でしたから、ある種やまっ気もあるような人間が、文字通りチャレンジャーのような心境で携わっていました。10年前頃にはPEがある程度知れ渡り、特にコンサルティングファームや投資銀行にいる者から、とがったキャリアとして注目されていました。

では今がどうなのかというと、PE業界そのものに対する正しい認識も浸透しましたし、アドバンテッジパートナーズの場合、着実に案件を伸ばしてもいますから、しっかりと考えた上で入社を考えるかたが増えています。事実、当社は常に多くの案件を抱えていますし、様々な新しい取り組みにも動き出しているので、他では得られないような多彩な経験ができますし、それによって成長スピードも上げていくことができます。金融やコンサルティングの仕事では手に入らないような成長機会を望み、なおかつ投資先企業の成功に本気でコミットできる場を望んでいるのであれば、ここは最適な場だと自信を持って言えます。

プロフィール

写真:馬場 勝也 氏

馬場 勝也 氏
パートナー
東京大学教養学部卒業。ハーバード大学ビジネススクールにてMBA取得。

新卒でベイン・アンド・カンパニーに入社。幅広い業界を対象に事業戦略、コスト削減、店舗網再構築、マーケティング・チャネル戦略、対日参入戦略などの策定および実行に従事。その後、ニュー・メディア・ジャパンの設立メンバーとして、eコマース/ソフトウェア関連ベンチャーのインキュベーション活動に従事。そして2002年、アドバンテッジパートナーズに参加。これまでにポリゴンピクチュアズ、日本海水、ザクティ等を担当。現在は人材採用のリーダーも担っている。

プロフィール

写真:村上 諒陛 氏

村上 諒陛 氏
アソシエイト
早稲田大学商学部卒業。

大学卒業後、新卒でアクセンチュアに入社。約3年間の在籍中、コンサルタントとして主に電機メーカーや通信業界等の企業に対し、新規事業戦略立案・立上支援、アライアンス戦略立案、在庫最適化等のプロジェクトに携わる。2015年にアドバンテッジパートナーズ入社。

写真:笹沼 泰助 氏

笹沼 泰助 氏
代表パートナー
慶應義塾大学法学部卒業。同大学院ビジネススクールにてMBA取得。
ハーバード大学ジョンエフケネディ政治行政大学院にてMPA(行政管理修士号)取得。

積水化学工業に入社。営業、人事、経営企画、新規事業プロジェクト等々で実績を上げた後、ベイン・アンド・カンパニーおよびモニターカンパニーにて日米欧有力企業の戦略立案や収益性改善計画の立案・実行などに従事。1992年、ベイン・アンド・カンパニー時代の同僚であったリチャード・フォルソム氏とともにアドバンテッジパートナーズを設立した。主な研究論文、寄稿記事に「ベンチャー企業に見られる新しい競争原理」、「日本のベンチャー企業の競争戦略」、「日本企業の買収後の統合戦略」、「中堅企業の長期計画」、「ベンチャー企業の競争戦略」などがある。

写真:リチャード・フォルソム 氏

リチャード・フォルソム 氏
代表パートナー
ブリガムヤング大学卒業。ペンシルバニア大学ウォートン校にてMBA取得。

大学を卒業後、ベイン・アンド・カンパニーの東京オフィスに入社。欧米有力企業の対日参入戦略の立案や、大手日本企業の企業戦略立案、個別事業の戦略立案、新製品開発プログラムの実施、コストダウンプログラムの実施等々に従事。そして1992年、ベイン・アンド・カンパニー時代の同僚である笹沼泰助氏とアドバンテッジパートナーズを設立、共同代表パートナーに就任した。主な研究論文、寄稿記事に「日米企業の経営スタイルの比較」、「国際多角化機会としての新興株式市場」、「欧米企業の日本参入戦略における誤謬」などがある。

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