人事コンサルの至高 ~CEOサクセッション~ (2020.08.14)

こんにちは、キャリアインキュベーション中村です。

本日は人事コンサルティングファームが手掛けているCEOサクセッションについてお話しいたします。
(至高と表現したのは、プレイヤーが極端に少ないことと、コンサルタントには経営と人に対する深い知見が求められることから、そう記載いたしました。)

さて、ここで言うCEOサクセッションには、
・クライアントの将来の経営環境と戦略をとらえた経営陣の人材要件策定
・経営陣のアセスメント・コーチング、後継者のセレクション・コーチング
・社内に後継者がいなければ外部招聘
・そこから派生して、取締役会の機能強化や社外取締役の招聘、人材委員会での報告
など、経営陣に関する「人」を切り口にしたコンサルティング全般を指しています。

コーポレートガバナンス・コードの改訂をきっかけとし、上場企業を中心に経営陣人材の育成や、後継者計画策定に向けた取り組みが活発化していることから、CEOサクセッションのニーズは依然高止まりしています。

CEOサクセッションをサービス提供しているファームとしては、
エゴンゼンダー(EgonZehnder)
コーンフェリー(Korn Ferry)
の2社がメインプレイヤーと言われています。

その理由は、経営陣のような重要ポジションをアセスメントするには、学術的にも世界で認められたメソトロジーを根拠として評価せざるを得ないため、そういったメソトロジーを持っているファームに限られるのが背景にあると考えられます。
(私が過去在籍したコーンフェリーではマクレランドセンターという研究組織を有し、ハーバード大学とも共同研究を行い、世界中で何百万人ものリーダーのアセスメントした実証データによるメソトロジーがありました。)

大した実証データもなく、根拠に乏しいコンピテンシーモデルや動機を軸に、「貴社の経営陣は〇〇が欠けている」と言われても信憑性に欠けますし、発注した人事部門も経営陣から怒られてしまいますから(笑)

エゴンゼンダーやコーンフェリーはブティック型の人事コンサルティングファームとして元々少数で運営されていますし、CEOサクセッションに絡んだプロジェクトに従事されているコンサルタントは日本全体でも20-30人程度ではないかな?と私は推察しています。

求人としては、
人材要件が、経営と人に対する知識・経験が双方で高いレベルでお持ちの方
年収レンジが、2,000万~5,000万
という印象です。

コンサルタント経験、もしくは事業会社での経営経験をお持ちで、人に対する強い関心を持たれる方には面白いポジションだと思います。

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(中村)

写真:中村 直樹

執筆者中村 直樹

マネージング ディレクター

プロ経営者、CxOクラスの求人を担当しています。
特にファンド投資先企業におけるCEO、CFO、CSOといったポジションにて多くの実績を有します。

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