CxO転職者の声第1回:住宅メーカー(起業経験あり)出身者
キャリアインキュベーションを介してPEファンドへご転職した方に、PEファンドを志した経緯、転職活動で苦労したこと、選考準備等について具体的にお話を伺いましたのでぜひ参考にしてみてください。
Qご経歴と自己紹介をお願いいたします。
高卒で、これまでのキャリアをスタートさせました。転職を繰り返してきましたが、「キャリアアップ」と捉えており、行った先では必ず結果を残し、次の会社へと進んできました。最終的には住宅メーカーで18年間という長い期間にわたり勤務し、そこで着実に実績を積んできました。
これはそれまでのキャリアアップの積み重ねがあったからこそだと考えています。
Q今までの実績と仕事への取り組み方を教えてください。
実績を出す上で重要視してきたのは、「周囲と同じことをせず、常に新しいことにチャレンジする」という姿勢です。具体的には、住宅メーカーとして住宅建築が当たり前とされる中で、自社の強みである木造建築技術を活かし、店舗や事務所といった非住宅分野への建築に挑戦し、大きな利益を生み出すことに成功しました。
また、住宅業界では値引きが慣例化していましたが、過去の他業種での経験から「値引きは自らの価値を安売りする行為である」と考えました。お客様ごとに値引き額が異なるのではなく、すべてのお客様に公平な価格で提供するべきという考えを大切にし、最初から値引きを前提としない適正な定価の設定と誠実な対応を心掛けてきました。さらに、マネジメントの立場となってからは、自分自身で数字を追うことには限界があると認識し、「いかに社員に結果を出させるか」に重点を置いた組織運営へとシフトしてきました。
Q経営者・経営人材を目指すきっかけを教えてください。
経営者になることは当初の目的ではなく、独立のきっかけは、最初に勤めた住宅会社への不信感でした。
自身は値引きをしない営業スタイルで結果を出していましたが、会社内では受注競争のための値引きが常態化していました。ある日、現場監督が値引き無しの顧客から値引き顧客へ工事実行予算を補填している事を知り、それは値引き無しの顧客の不利益につながっているはずであり、一瞬で会社への信頼を失いました。この状況を「異常」だと感じ、会社を退職。工務店は住宅メーカーより安くできるものの、価格競争に陥りがちであり、その実力が正当に評価されない現状を変えたいという強い思いから、工務店支援事業を立ち上げました。
Q今回、代表取締役社長に就任された判断の理由を教えてください。
定年退職後、一時的に短期間の仕事をしていたものの、自分自身としては「中途半端」だと感じており、最後に勤めた住宅メーカーでは支店長が営業から設計、積算、工事まで全てを把握するという、一般的な住宅メーカーの支店長とは異なる職責を担っている際に、この経験を通じて建築がより好きになり面白くなったこと、そして全体のバランスを見ながら営業と技術系の両方を運営する面白さを再認識し、今回、その経験に合致する「代表取締役社長」という話をもらったことで、もう一度その面白さにチャレンジしたいという思いが湧きました。代表としてのやりがいは、最終的な営業利益をバランスを取りながら上げていくことにあり、そのためには会社全体を俯瞰し、営業、設計、工事の連携を最適化することが不可欠だと考えています。
Q転職先への入社理由と今後の目標を教えてください。
入社を決めたのは、今回の話が自身のやりたいことに「ぴったり当てはまっていた」と感じたためです。
親会社が投資ファンドであり、その目的が更なる業績の向上と「出口戦略」(一定期間後の売却など)にあると聞いた際、年齢も考慮し、「短期間で業績拡大を図り、企業価値を向上させる」というニーズが今の自分に合っていると感じたためです。
長期的な目標としては、まず最初の1~2年で結果を出し、その後、IPOを目指し、個人的に長年実現したいと思っていた「住宅のネット販売」に挑戦したいという夢を持っています。住宅建築業界は人材不足でDX化が進んでいないため、自動車業界(テスラ)やアパレル業界(ZOZO)のネット販売での成功事例があるように、「最小限の人数で最大限の実績を出す」ことで住宅業界でもいつか実現できると考えています。
Qこれから転職活動をされる方および経営人材を目指す方へのアドバイスをお願いいたします。
転職を考える上で重要なのは、「自分がやっていて楽しいかどうか」という点です。仕事内容だけでなく、人間関係も大きな要因となり得ますが、結果を出せば人間関係も良好になることが多いと思っています。「本気で取り組める仕事」とは、「人に喜んでもらえる」仕事のことです。住宅という一生に一度の高い買い物は、顧客の人生を左右するほどの重い責任を伴いますが、その分、顧客に喜んでもらえた時の達成感が非常に大きいと感じています。
経営人材を目指す方々へは、年齢や社歴だけでなく、「人で判断してくれる会社がある」ということを伝えたいと考えており、最も大切なのは、クライアント(会社)が「どういう結果を望んでいるのか」「どういう目標に向けて、どうやってもらえるのか」を理解することだと思っています。
自分自身は経営人材となるために意識して行ったことはないものの、「嘘をつかない」ことを信条としてきました。これは、営業時代から顧客に対して「嘘をつかない、値引きはしない」を徹底してきた結果であり、現在ではビジネスにおいて目の前の人(顧客、採用担当者など)にも嘘をつかないことが重要だと考えており、全て正直に伝えることが信頼関係の構築につながると信じています。
Q弊社をご利用頂き、良かった点は何でしょうか
キャリアインキュベーションという会社そのものよりも、担当者である近藤さんという「人」を評価しています。仕事に対する真摯な姿勢(例:早朝のメール返信)を見て、「信頼できる」と感じ、そのような社員がいる会社は「ちゃんとしているのだろう」と感じました。近藤さんの丁寧な対応が今回の結果につながったことに感謝しております。
また、近藤さんが「聞きづらいことも聞く」ことで、紹介先の会社にとって良い結果が出せるかを見極めようとしていた姿勢も評価しており、良い面だけでなく失敗談も含めて正直に話せたことで、きちんと評価してもらえたと感じています。
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