プライベートエクイティ最前線バイアウトファンドに向いている人 3[必要不可欠なハードスキル]

バイアウトファンドに向いている人3

今回は、2回続けて書いたバイアウトファンドに向いている人のまとめを書きたいと思います。

バイアウトファンドに向いている人1

バイアウトファンドに向いている人2

1回目の内容は、「勇気を持った実行力のある人」で2回目の内容は「コミュニケーション力がある人」でした。どちらもソフト面の話なので、読んで下さった方々の中には、ハード面の要素がないとお考えの人がいるでしょう。ご推察の通り、少なくとも以下のようなハードスキルは必要不可欠です。

各種分析ノウハウ ◆事業分析

  • 環境分析
  • 競合分析
  • 対象会社の優位性の特定など
◆財務分析
財務モデリング/バリュエーション
M&Aに係る各分野の知識 ◆法務(株式譲渡契約の理解、会社法に則った各種手続き)

◆税務(スキーム構築)
経営に関する知識

特に財務分析や財務モデリング/バリュエーションに係るファナンスの知識は最重要です(ファイナンスの知識がないと、そもそもどのフェーズにおいても議論についていけなかったりします)。

では、バイアウトファンドに入社する前にバイアウトファンドで求められる全ての分析ノウハウや知識を身につけておく必要があるかと言われると、もちろん、それに越したことはありません。ただし、実際は、バイアウトファンドに入る時点で全ての分析ノウハウや知識を兼ね備えている人はいないのが現状です(バイアウトファンドからバイアウトファンドへの転職は別ですが)。そのため、バイアウトファンドに入社したら、自分に足りない知識を補完しながら、全ての知識を備えていくことになります。

バイアウトファンドで働いて実感するのは、どれか一つでも分析ノウハウや知識がない場合(ある分析が全くできない、特定の知識が不足していて、直面する問題を解決できないなどの場合)、ファンドマネージャーとして活躍の機会が限定的となってしまいます。このような状況にならないように分析ノウハウや知識が仮に5段階あるとしたら、不足している要素を早期に0から1の状態に持っていくことが重要になります。

バイアウトファンドに入社時点でのハードスキル習得の程度は、それまで従事した仕事によって異なります。ファイナンスの知識を有している観点でいうと、投資銀行やFAS、銀行のLBO部隊で活躍した経験がある人が優位になるでしょう。しかしながら、実際バイアウトファンドには、投資銀行やFAS、銀行のLBO部隊出身者以外にもコンサルティングファーム出身者やLBO部隊に所属経験がない銀行員、会計士、弁護士、商社出身者が活躍しています。これらの方々はバイアウトファンドに入社後、足りないスキルを自ら習得しています。

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