「事業を創る人事」 -勝ち続けている企業は20年後の社長を育てている- (2017.07.19)
こんにちは。キャリアインキュベーション荒井です。
HR領域で大変学びが多い書籍に出会いました。
「事業を創る人事」 -勝ち続けている企業は20年後の社長を育てている-
[著者]綱島邦夫
[出版社]日本経済新聞出版社
[発売]2017年3月
http://www.nikkeibook.com/book_detail/32137/
著者はマッキンゼーなどを経てコーン・フェリー・ヘイグループに参加されたベテランのコンサルタントです。
(因みに、ヘイは経営課題の解決や企業の変革を成し遂げるために人と組織の側面からソリューションを提供するコンサルティングファームです。マッキンゼー、BCG、ベインなどの元戦略コンサルタントの方が多く活躍されています。戦略ファームと同じ知的な好奇心を満足させることが可能でかつ企業が直面する最先端のテーマに触れられて問題解決のスキルを得ることもでき、しかもよりサスティナブルなワークライフがあるという素晴らしい職場です)
私共ヘッドハンターにはCEO候補者をどのように育成していくのかの記事もあり興味深い書籍ですが、人事業務に関係する方以外の一般のビジネスパーソンにも自らのキャリア形成に役立つ本だと思います。
著名な外資系企業(GE、J&J、P&G、ネスレ)などの事例はすでに知ったものが多かったのですが、トヨタやパナソニックのインドでの取り組み等は初耳で大変新鮮でした。
しかし、最も驚きの多かったのはサムスン電子のグローバル標準の人材育成と組織構築の考え方です。
過去、韓国企業は日本の企業から多くを学んだのですがサムスン電子はある時点から視点をさらに高く上げ、グローバル企業に習い、さらにそれを越えようと努力してきたようです。
一時期ギャラクシーの出火問題もありましたが、それでも2017年12月期の決算は最高益で5兆円の利益が予想されているとのこと。
時価総額も30兆円で日本の大手電機企業が束になっても敵わないのが現実です。
日本人としては悲しい限りですが、、。
21世紀に入り著しく成長したサムスン電子。
その成功の鍵は人材への莫大な投資を行ったことでした。
これからは逆に我々が謙虚になり学ぶことをしなければいけません。
市場が変わり、ルールが変わり、競争相手が変わったのですから。
我々は日本に多くのイノベーションを起こすため人材のサーチを通して企業の成長と変革に貢献していきます。
その思いを新たにした良書でした。
キャリアインキュベーション株式会社
代表取締役社長 荒井裕之
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