PEファンドやその投資先をカバーするコンサルティング組織 (2020.12.23)

こんにちは。キャリアインキュベーション藤木です。
先日弊社のPE担当が弊社WEBでコロナ以降のPEのマーケット環境について触れておりますが、それに関連するかたちで、今回は私が担当しているコンサルティングファームでPEファンドやその投資先をクライアントとしているチームのマーケット環境、採用ニーズについてご紹介させて頂こうと思います。

BIG4でPEファンド向けビジネスを強化しています

コロナ禍でもPEファンドのファンドレイズは活況、投資案件の成立も増加傾向とのことでPE周辺のマーケットは安定した成長を遂げていますが、近年のPEのビジネス拡大に伴い、コンサルティングファームでもPEファンド向けのチーム組成や、PEファンドがカウンターパートとなる案件が増加傾向にあります。

先日某BIG4FASのMid-cap DealやPEファンドをカバーしている方のお話をお伺いする機会がございましたが、緊急事態宣言が明けた6月以降、急速に案件が動き始め足元は過去1・2年でも一番忙しい状況になっているというお話でした。
特に事業承継ニーズがかなり増えているとのことで、コロナ禍でオーナー経営者様がいろいろと今後について考える時間が出来、大きな意思決定をするケースが増えているというお話が印象的でした。ここはまさに日系のPEファンドで事業承継案件が増えているところと連動しているとおもいます。
また、BIG4からPEファンドへ出向するなどの人材交流も増えているようです。

PEファンド向けコンサルの主なプレイヤ―

さて、PEファンド向けのアドバイザリー・コンサルティング組織についてはどのようなプレイヤーがいるかご存じでしょうか。PEファンドの各業務フェーズにおいて、またLarge-capかMid/Small-capか、投資先企業の規模によっても相対するコンサルティングファームや部門は様々です。
特にBIG4FASにおいては各部門で様々なケイパビリティを持っていますので、ファンドの投資フェーズに合わせ案件発掘~Exitまで、FA/トランザクション/ストラテジー/事業再生などの部門が総合的に関与しているところもあります。
また、総合系ファームでは主にストラテジーやPMIのチームが、DDやバリューアップのフェーズを中心に、ファンド向けのチームを組成しているところもあります。
外資系戦略ファームでは外資・日系の大手PEファンドに非常に強いファームもあります。

もちろんPEファンドの社員が基本的には自分たちが主体となってソーシング~Exitまでを行いますが、ファンドの人員体制・ケイパビリティによっては、特にバリューアップフェーズではコンサルティングファームとの協業比重が高いところもあります。

独立系ファームではCxO人材派遣まで踏み込んだ支援をするところも

PE投資先のバリューアップ・モニタリングフェーズにおいて、特に独立系ファームではハンズオン型実行支援やCxO人材派遣まで、非常に高いコミットメントを持って関与するファームもあります。投資先の取締役・執行役員・経営企画室長ポジションとして入り、比較的長期でコミットし、報酬体系も一般的な人月のコンサルティングフィー以外にも、数値目標を握った成功報酬体系やExit時のリターンを一部もらう等柔軟な契約ができるのは独立系ファームの良さでもあります。

コンサルタントとしてPE案件に関与する魅力

FASやコンサルティングファーム経験者でPEファンドへの転職を希望する方も多くいらっしゃいますが、PEファンドのほとんどの募集は投資担当者としての募集になりますので、現職でのM&A関連の経験、モデリングなどのスキルやPEファンド業務への理解、投資未経験者として採用できる年齢ハードルなどからも、非常に狭き門になります。
※一部バリューアップ担当としてコンサルティング経験者を募集するケースもございます。

一方PEファンドは投資前のソーシングに一番リソース・時間を割きますので、数百件検討して数件投資するかどうか、投資実行以降のフェーズに関与できる機会はそう多くはありませんし、前述の通り投資実行後はコンサルと協業するケースも多いのが事実です。投資が成り立たない限りバリューアップに関与できない、投資を実行しても描いているバリューアップへの関与度合いの濃度が違うという事も良くあるギャップです。ご自身の志向がクライアントに向いている方ほど、実はアドバイザリーやコンサルティングのほうがやりたいことが実現できる、という方も多いのではないでしょうか。

【こんな方におすすめ】
PEファンドがカウンターパートですと、事業会社よりもある意味高い要求レベル・ハイプレッシャーの中で仕事を進めなければいけない大変さもございますが、下記のような志向の方には特におすすめしたいと思います。

・PEファンド周辺の経験を積み、人脈を広げ将来的にPEへの転職をお考えの方
・PEファンドとの協業を通じて、グローバルでの業界再編や日本企業の再興に貢献したい方
・変革・再生フェーズの企業にハンズオンで入り込み、バリューアップのトラックレコードを積み、将来的に事業会社のCXOやマネジメントポジションを目指したい方

PEファンドとの案件機会の多いポジション

いくつか積極採用中のポジションをピックアップいたしました。
下記チームに限らず、同領域にご関心のある方は是非お気軽にお問合せください。

● DTFA 
ミドルマーケット向けM&Aアドバイザリー
コーポレートストラテジー【ミドルマーケット】
事業再生系アドバイザリー

● KPMGFAS
Restructuring(オペレーション人材)

● EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(旧EYTAS)
Turnaround & Restructuring Strategy-Operational Restructuring(EY Parthenon)

● PwCコンサルティング
PEVCコンサルタント

● アクセンチュア
Management Consultant M&A Consulting

● フロンティアマネジメント
経営執行支援部

● スマートキャピタル
コンサルタント

▼コンサルティング業界に転職をお考えの方の個別相談会
https://career-incubation.co.jp/seminar/detail/8148.html

▼FASに転職をお考えの方の個別相談会
https://career-incubation.co.jp/seminar/detail/8157.html

(藤木)

写真:藤木 佑子

執筆者藤木 佑子

マネージング ディレクター

BIG4に強みを持つ。FAS/コンサル/監査法人の求人を、4社すべて横串で見ており、各社の組織詳細やカルチャーの違いに精通。M&A、事業再生、ファームのPEファンド向けチーム、サステナビリティなど、時流に合わせたコンサル経験者のステップアップのご支援に強み。シニア層のご紹介実績多数。

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